電気自動車充電器の電磁波に注意! 電気自動車(EV)の普及が進む中、その急速充電器の利用機会も増えています。しかし、その利便性の陰に隠れた「電磁波」について、皆さんはどれくらいご存知でしょうか? 急速充電器は、短時間で大量の電力をEVに供給するため、非常に強力な電流を扱います。このとき、高レベルの電磁波が発生することが指摘されています。私たちの身の回りには携帯電話やWi-Fiなど様々な電磁波がありますが、急速充電器から発生する電磁波は、種類や強度において異なる可能性があります。 特に注意が必要なのは、植込み型心臓ペースメーカなどの医療機器を使用されている方です。厚生労働省は、電気自動車の充電器から発生する電磁波が、植込み型心臓ペースメーカ等に影響を与える可能性があるとして、「急速充電器を設置している場所には、可能な限り近づかないこと。不用意に近づいた場合には、立ち止まらず速やかに離れること。また、電気自動車の普通充電器を使用する場合、充電中は充電スタンドや充電ケーブルに密着するような姿勢はとらないこと。」と注意喚起しています。 電気自動車の充電器の近くに必要以上にいて、電磁波を浴びることはなるべく避けるに越したことはありません。急速充電中の車両に長時間密着したり、充電器の真横に立ち続けたりすることは、なるべく控えるのが賢明かもしれません。 EVは環境に優しい素晴らしい技術ですが、利用する上で知っておくべき情報もありますEVの急速充電器をお使いになるときは、ご自身の健康を守るためにも、少しだけ意識して急速充電器をご利用した方が良いでしょう。 なお「 一般社団法人日本不整脈デバイス工業会」のホームページには心臓ペースメーカーを埋め込んでいる方向けに次のように書かかれています。 https://jadia.or.jp/SPsite/pacemaker/page6.html 普通充電器の場合: 電気自動車の普通充電器を使用する場合、充電中は充電スタンドや充電ケーブルに密着するような姿勢はとらないでください。 急速充電器の場合: 電気自動車の急速充電器は使用しないでください。急速充電器を操作する必要がある場合は他の方にお願いしてください。急速充電器を設置している場所には、可能な限り近づかないでください。なお不用意に近づいた場合には、立ち止まらず速やかに離れてください。 これだけ、電磁波の影響が懸念されているということです。ご注意ください。 «前へ「スマートメーターと電磁波対策」 | 「足元からも電磁波が — 埋設型5G基地局」次へ»