足元からも電磁波が — 埋設型5G基地局

上の写真は何の変哲もないマンホールのように見えますが、実はKDDIが開発した埋設型の5G基地局です。第一号が2022年12月に東京都千代田区大手町のKDDI 大手町ビル敷地内に設置されて運用を開始しています。このアンテナで半径50mの通信エリアが確保されます。

これは景観への配慮で基地局のアンテナを外に立てにくい美観地区などに、このようなアンテナが埋設されて5Gの電波がより密に飛び交うようになります。

実際、2023年3月末で日本全国の5G人口カバー率は96.6%でした。5Gの電波は速度が速いので大容量データも瞬時に送ることができます。通信速度が4Gの100倍、データ容量が4Gの1000倍、2時間の映画を3秒でダウンロードというのが5Gの売り文句です。

また、自動車の自動運転にも5G電波が使われます。日常の生活や仕事も5Gの恩恵を受けて大きく変わっていきます。

そして、さらに多くの場所に携帯の基地局を設置する動きが高まっています。

ミリ波を使う5Gでは約100mおきに基地局が必要になります。政府は全国に設置されている約20万8000基の信号機を基地局として活用できるように2025年度に全国展開完了を目指すとしています。

東京都は「都の設備を開放して通信業者の基地局設置を強力に後押し」することを表明しています。

東京都が推進する5Gアンテナ基地局の設置場所

40年前は問題にもならなかったアトピーや花粉症は今や国民病です。5G環境が整備されればされるほど、電磁波放射線被ばくから健康を害する人が増えていき「過敏症」という言葉はそぐわなくなります。花粉症のように「電磁放射線症」という国民病になってしまうことを懸念しています。

 

 

 


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