スマートメーターと電磁波対策 スマートメーターとは? 電力スマートメーターをご存知ですか?これは通信機能を備えた電気メーターで、各家庭や電気を使う場所に設置され、電気使用量を測定して電気料金を計算します。電力会社は事前に「電気メーターを取り替えます」と連絡し、従来のアナログメーターをスマートメーターに交換しています。 スマートメーターのメリット スマートメーターは30分ごとの電気使用量データを遠隔で取得できるため、検針作業が不要になります。これにより電力会社はコスト削減が可能です。 また、電気料金メニューの多様化や省エネへの貢献、電力供給インフラの効率化など様々なメリットが期待されています。 日本での普及状況 日本ではスマートメーターの普及が急速に進んでおり、2021年3月時点で全世帯の約85.7%にあたる6917万台が設置されています。東京電力管内では100%の設置が完了しており、他のエリアでも2024年度までに設置がほぼ完了する予定です。 電磁波の影響と対策 しかし、スマートメーターは、携帯電話やWi-Fiルーターと同様に電磁波を発生させています。一部の測定結果によるとスマートメーターの電磁波強度は電子レンジの稼働時に近いレベルに達することもあります。電磁波過敏症の方にとっては影響を感じる可能性があり設置を避けたいという声もあります。 経済産業省の方針と今後の課題 経済産業省資源エネルギー庁は、スマートメーターの設置を拒否する電力消費者に対して、2028年4月から10年毎のメーター交換のたびに44,000円の追加料金を課すことを決定しています。電磁波過敏症の方には困難な状況です。 ガス・水道もスマートメーター化 電力だけでなく、ガスや水道もスマートメーター化が進んでいます。人手不足の昨今では、これは避けられない流れかもしれません。 スマートメーターの位置確認 家庭や職場で、どこにスマートメーターが設置されているのか、この機会に確認してみてください。 «前へ「自動車と電磁波」 |